先輩の決心

先輩がカフェを開店する。

いきなり「会社辞めてカフェをやるゥ」(※一部意訳)と言い出した時は、「騙されてねえ?」と疑ったものでした。

仕事はできたし、将来的には女性ながら結構出世するのでは?と思い、媚びへつらって、甘い汁をすすろうとしてた私の偉大なる計画がパァですよ。

私を含め会社も説得しましたが先輩の意思は固く、断念。

3ヶ月できっちり引き継ぎを済ませ、最後まで””できる女””を演出した先輩には嫉妬の嵐でしたね。

実際にはかなり前から準備してたらしく、開店に向けてスムーズに準備は進んでいきました。
それでも一年かけてましたね。

スムーズと言っても小さなトラブルはある。それらを解決し、開店日という一つ目のゴールは決して動かさない。

あ、ちなみに協力してました、有料で。

有料なのは先輩からです。
あとから「その方がこき使えるからケケ(※一部意訳)」と言われた時は、この女の狡猾さと恐ろしさを再確認したものです。

さて、ほぼ準備も終わり開店日を待つばかりとなったある日、先輩からあるミッションの依頼が。

「花を送ってくれない?開店祝いの花

誰に送る花かと問うたら「私(先輩)」と、しれっと言いやがります。

「…そこら辺に咲いてる花でいいですか?」と返すと、タブレットを操作して、お祝い用の花を扱ってるお店を見せてきた。

お祝い用と言っても胡蝶蘭や花束、鉢植えや観葉植物などなど様々。
お店のタイプや贈られる側の都合など、TPOを考えないといけない。
赤い花は「赤字や火事」を連想させるから、ダメなんだそうです。

面倒です、はい。

でも普通、贈られる側が催促することかあ?
真っ赤なバラを大量に、と考えていたら、以下のことを言われた。

「あ、アンタの名前忘れない様にね。お店開店に関わった色んな人に紹介するから、「気が利く優秀な後輩」ってね。アンタも独立に興味出てきてるんでしょ?」

…一生付いていきますよ、先輩!